ブログトップ

ヒューマンサイクルダイアリーズ

agitation.exblog.jp

京都府宇治市の自転車屋/GLITTER TUNEのブログです。

サイドワインダー、遅延しております

『月に100時間。』と聞けば、『結構残業させられるんだね。監督官庁から指導が入るんじゃない?』っと考えるのが普通でしょうか?しかし違うのです。





春頃からフジアロイ・御殿場工場では、『月のうち半分の勤務に抑えているから。オレはだいたい居るけど、西海さんたちは15~16日の出勤だよ。急ぎの修理とかは余裕もって受けてくれよ。悪いな・・・。』っと社長から聞かされいました。

『あー、なんとも過酷な時期が、またまた訪れたなぁ・・・。』っと感じながら、『そうですか。了解しました。』っと、特に仕事を作り出せない僕は、状況を聞くだけでした。

しかし夏も過ぎて9月からは、『月100時間でやることにした。』だそうで・・・。

100時間・・・1日8時間勤務で10日働けば既に80時間。残りの20時間・・・3日も働けばオーバーしちゃいます。ひと月を4週と考えれば、週3日も働けば100時間のノルマ達成です。笑・・・あー、製造業にたずさわる人間は、なぜにいつも真っ先に、冷たい風にさらされるのか。苦笑



サイドワインダー(シュンスケモデルの市販版)は当初9月下旬に製作完了予定でしたが、後三角を造る材料が底をつき、急ぎ材料屋に発注。仕上がりを丸々1ヵ月後の10月下旬に訂正し、予約を頂いているお客さまやショップさまへ、申し開きをしたところでした。

で、10月の中頃に工場へ状況確認しましたところ、『すまん。T芝の下請けの仕事が突貫で入ったんだ。割り込みの仕事になるけど、確実に売上げが確保出来る・・・申し訳ないが、自転車の工程は来月に回してくれないか?』っと、『申し訳ないけど助かったぁ!』的な声で社長が言ったのです。

儲かる仕事だろうがそうじゃなかろうが、仕事の選り好みをするのはけしからん!・・・もっともです。正論極まり無いです。でも、彼らも必死ですよ。『生きるか死ぬか!』って感じの必死ではないですが、使う方も労働力を提供する方も、双方『イラツキ』ながらも『妥協』して、なんとか冷えきった時期をやり過ごそうとしているのですよ。

『やり過ごす?情けない。そんなだから、ダメになんじゃねーの?』って言われそうですよね。挫折を知らない人からは。笑

でもね、もう他の職場に移ってやっていける若さも柔軟さもないんですよ。工場のみんなは。っていうか、彼ら時給ですから。たぶん1,400~1,800くらいの時給勤務。健康保険も年金も、自分で加入しているんですよ。他にいいとこあれば、とっくに出てってます。笑



サイドワインダーの納期ですが、11月下旬に、今一度延期致します。ご迷惑をおかけしてしまいますが、今しばらく、お時間の猶予を頂戴致したく存じます。



今後は運送コスト圧縮のために、お客さまやショップさまへの出荷は工場からの直送に切り替えます。工場で仕上がった段で、必ず僕(←タイラ)自身が出向き、検品して参ります。

11月7・14・21日のいずれかの日を利用して検品と、既に予約頂いているショップさまへの出荷の段取りも済ませて参ります。候補の日は土曜日ばかりですが、平日は子供の送迎があるもので・・・。



自転車に限らず、皆さんを幸せにしたり楽しい時間を作り出すモノってのは、安価な労働力によって出来上がっています。それがフジアロイでは、たまたま日本人なだけ。

怠けての遅延ではないのです、少ない仕事を平べったく伸ばして、月毎の仕事の有る・無しの起伏を出来るだけなくしているのです。給料が減るのは職人もゴメンでしょうが、職場そのものが無くなることはもっとゴメンなはずです。

今はじっと我慢の時期ですかね?僕も考えることは多いがその対価が少ない仕事がここのところ多めです(←ようは図面描きです。苦笑)。軽いウツでしょうか?どーんとダークで済みません。笑
[PR]
by the-riddlebikes | 2009-10-23 23:31 | ヒューマンサイクルダイアリー