SALSA/EL MARIACHI/Sサイズ(16インチ) ドロップバーで仕上げる事を想定しての各部検証
元々MTB系のフラットバーで組上げることを想定して設計されているフレームをドロップバー仕様で仕上げる場合は、かなり小さめ(トップ短め)のフレームを選ぶ必要があります。
がしかし、『スローピングがきつくシートポストががっつり伸びたかっこうは避けたいので、なるべくなら大きめ(トップ長め)のフレームで!』っという希望も、それはそれで充分理解出来ます。いや、僕自身もどちらかといえばそうしたい方の人です。
そうは言っても・・・例えば水平トップ540mm程度のロードがぴったりだと感じている僕(身長=172cm)が『フラットバー前提フレーム』を素直にフラットバー=MTBとして運用する場合、水平トップ580~600mm(←このくらいのトップ長ですとシートチューブ長は17~18インチくらいでしょうか)程度は欲しいです。
そういった部分をずばっと解決しているのがFARGOでして、現行モデルは旧型よりもトップ長をもう少し短めにして、ジオメトリの見直しが図られているのですが、モンスタークロスの『ひとつの理想形』と断言してしまっても、問題はないと思うんですよね。
しかし今回は、旧型ながら高品質なトゥルテンパー/OXプラチナムチューブで仕上げられたEL MARIACHIを使うことを熱望されているので、あくまでもEL MARIACHIをベースに、モンスタークロスに仕立てていく所存です。
予断が長くなりましたね。最も悩める部分のステアリング周辺の話しに取りかかります。
オーナーさまの体格。FARGOを買うなら旧型だろうが現行型だろうが、Sサイズで間違いないと考えています。またVAYAですと、54cmサイズでも充分ポジションは出せるでしょう。
ちなみにこのステム。スタックハイトが30mmとかなり低め(短め)ですのでより低いポジションが造れますが、後々ステムを交換するかもしれないということであれば、一般的なステムのスタックハイト分のスペーサーをかましておかれることをお奨めします。一般的なステムのスタックハイトは、だいたい40~45mm程度でしょうか。
東京サンエスさんのオリジナル企画のハンドルなので、日本人に扱いやすい幅に設定されています。サルサのカウベルもかなりリーチは短めですが、バンディーハンドルは更に10~15mmほど短い印象です。フレームの水平トップ長が575.9mmあるので、あらゆる部分で距離をつめていきたいですね。
おっと書き忘れていましたが、シートの高さはオーナーさまの体格を考慮して固定しているとはいえ、20mm程高めで止まっていると解釈頂いて結構かと・・・。