長いたそがれのときに
たそがれどきを過ぎればその次は真っ暗闇。そして数ヶ月?数年過ぎれば?またまた日は昇るのですが、なかにはその朝日を見る前に、ひっそりと姿を消すものもありますよねぇ。
3年ぶりでしょうか?
久しぶりに東京は足立区に在る、溶剤にて自転車フレーム等々を塗装してくれるとある工場に作業依頼を発注しました。
それにしても電話対応してくれる多分そこの工場の社長の奥さん。あいかわらずぶっきらぼうだなぁ。
でもちょっとややこしいお願いの時に直に工場に出向いた際、凄くきさくに世間話ししながら、UCCのロング缶のあまーい珈琲を出してくれるんだよなぁ・・・毎回。
んん??なんで今回から、『FAXで伝えた金額を先に入金して下さい。確認後出荷しますから。』ってなったんだろう?
いや、今までがあいまいだったんだよな。
特に〆日とか無しに、請求書だか納品書だか分からない書類と共に送ってきたこともあったし・・・厳しい時代だし、きっちり貰う物貰ってからの出荷に切り替えたんだろう。
うん、納得。
ぶつぶつと独り言をしゃべりながら、僕が梱包して送った箱の2倍くらいにダイナミックに梱包された荷をほどくと、群馬県のフレーム工房にオリジナルフレームを発注している有名店のいくつかの送り状が、まんまくっ付いた梱包材がたっぷりと・・・。笑
そうです。関東地域では、かなりこの塗装屋さんにお世話になっているショップがあるはずなのです。
納品書・請求書が納まる茶封筒を探してあけてみると・・・。
なんともさびしげなお手紙が同封されていました。
もっと今の流れにそくしてネット活用するとか、新しい技術や価値を生み出して生き残りの努力をすりゃあいいじゃん!・・・なんてコトを言う人もいるでしょうが、そーゆーふーに巧くたちまわれる人たちばかりじゃない。そこのきみだって、いや僕だって、そんなに器用に利口に、やってきちゃあいない。
世情がこうだからやめるのか、文面通り昨今の“エコ”指向を無視出来ないという理由なのか(工場がある地域は工業地帯のはずだが・・・時代ですかねぇ)、または普通に社長さんが年齢的に引退を決意したのか・・・。
本当のことは僕には分かりませんが、また1つ、日本製の自転車フレームを造るのに不可欠な工場が無くなったなぁ・・・っと、どんよりな空をながめながら、センチメンタルな気持ちになってしまいました。
今度の夜は、いつ明けるんでしょうかねぇ・・・って、暗い内容で済みませんでした・・・。
(でもノウテンキに明るく生きるだけのヤツには、どー頑張っても成れませんので・・・。)