SIDEWINDERのおさらい
チュービング・ジオメトリに付いては、プロトタイプのシュンスケモデルといっさい変更はございません。リンク先で調べて頂いても結構なのですが、今一度、この場に示しておきます。
【SIDEWINDER/サイドワインダー・ジオメトリ】
★仮想フォークレングス・・・・・355.0㎜
★仮想フォークオフセット・・・・・45.0㎜
★ヘッドアングル・・・・・71.0°
★ハンガーアップ・・・・・35.0㎜
★フロントセンター・・・・・580.0㎜
★リアセンター・・・・・325~338㎜
★ホイルベース・・・・・902~915㎜
★ヘッドチューブレングス・・・・・80㎜
★BB~ヘッドチューブ上面・・・・・539.5㎜
★フレーム平均重量・・・・・1,345g
細部の造作やブレーキの仕様について若干の変更がございます。以下に示します。
①ヘッドチューブのスリム加工の簡略。
プロトタイプでは旋盤加工により、φ42.0㎜のヘッドチューブの中ほど(胴体部分)を旋盤で1㎜(都合2㎜)、そぎ落としてφ40.0㎜としておりましたが、市販版のサイドワインダーでは、その加工をいっさい省きました。理由はあくまでコスト面のみですが、フジアロイとGLITTER TUNEの関係は、あくまで製造工場と製作依頼者です。細かな部分の簡略化をするかしないかで、末端の販売価格にひびいてきます。なにとぞご了承下さい。
②BB(ハンガー)のオフセットの廃止。
スペインのM社で伝統的に?採用されているオフセットハンガーですが、様々なメイカーを実際に見て、かつ複数のライダーに聞いてみたところ、『されていたらされていたでありがたいかも。だけど、別にオフセットしてないくても大丈夫だよ。』っとの助言を頂いたので、市販版ではオフセットハンガーを廃止しました。ちなみに私が企画・設計したフレーム、あるいは図面を清書したフジアロイ製の20inトライアルフレームでは、今まで全て、駆動側を2.5㎜引っ込めた『オフセットハンガー』構造でしたが、今現在の判断では、今後いっさい廃止致します。
③リアエンド幅は114~115㎜に設定。
プロトタイプでは私が完成車までの組立を担当しましたので、『スネイルカム方式のチェーン引きは使わない。』っという考えで、BMXと同じ110㎜で仕上げる指示を工場側に出していました。しかし市販版では様々な好みに対応しなくてはならないので、3㎜厚相当のスネイルカム式テンショナー2枚分のスペースを確保するべく、114~115㎜のエンド幅と致しました。3×2で6㎜だから正確には116㎜ですが、1~2mmは広げて組んで頂いてなんら問題ございません。もちろんプロトタイプで私が採用したMKSのチェーン引き(1.7×2=3.4㎜/都合113.4㎜)で組んで頂くことも可能です。大雑把なようですが、20inのトライアル車は、各社そのようなかっこうだと思います。
④マグラ直付け台座のオプション化。
プロトタイプではディスク台座はもちろん、当初はマグラ/HS-33で組立てる予定でしたので、どちらの台座も併設致しました。しかし今シーズンのプッシンクラスを2試合観戦し、『軽いか重いかの検証はさておき、上位入賞者は全て前後ディスクで組んでいた。軽さと絶対的な「効き」ではHS-33かもしれないが、それは万全に整備された状態でのこと。メンテのレベルはメカニックであるお父さんの腕によるところが大きい。ならば、より簡便にメンテ可能なディスクを前後に採用する方が、メンテの質の向上と時間の短縮が出来る。上位クラスはともかく、プッシンやベンジャミンでは、わざわざHS-33を選ぶ理由は少ないだろう。』っとの判断に至りました。また、実際市販版の製作に取り掛かった段で工場側から、『お前の言う価格に抑えるなら、もう少し省く努力をしろ。』っと注文がきたのも理由のひとつです。ようはコスト面です。マグラの4ボルト直付け台座をご希望の場合は、別途¥5,250(税込)を頂戴してのオプション設定と致します。詳しくは、随時お問合せ下さい。
⑤アンダーガード取付け位置の最適化。
これに付いてはプロトタイプを組んだ私しか違いを知ることは出来ないですが、プロトタイプで問題と感じた位置から修正致しました。より取付けやすく、かつ、ステアの際に機能する、『より良い位置』に変更されております。ただし『完璧な位置』ではございませんので、その点はご了承下さいませ。リアセンターが325~338㎜と他に無いくらいの『ショートリアセンター』のフレームです。完璧を求めるには、何度も位置の修正を図らなくてはならない・・・工業製品はどこかで線引きをしないと世の中に流通させられません。その点、なにとぞご了承下さい。
⑥リアエンドの厚みを7㎜から6㎜へ変更。
従来フジアロイでは大人用のトライアルフレームでも7㎜の板を採用して参りました。プロトタイプではその材料を流用致しました、今シーズンの公式戦を見る限り、プッシン・ベンジャミンクラスのライダーであれば、6㎜厚のエンドで充分もつと判断しました。板を薄くすることで若干の軽量化に貢献するのでは?っとの考えはもちろんですが、もう少し柔らかいフレームでも良いのではないか?っとの意見を、限られた時間と予算の中で実現させる、私なりの判断です。プロトタイプと乗り比べられるライダーは皆無に近いと思いますが、より良い物にしたいと考えての判断です。間違い無いとふんでおります。ちなみに材料は7N01/T6処理の高強度の材料です。強度面の心配は無いと考えております。
⑦ヘッド部の左右に入るガゼットの材料を2㎜から3㎜へ変更。
メインの構造部分ではないが、補強のために追加したガゼットの余盛り(ビードの事)にクラックが・・・我々専門家筋が見ると、そういった細かな部分の異常にも気が付くものです。メインの構造・・・ようはフレーム本体のクラックではないのでそのまま使用しても問題無いのですが、やはり起こらないなら起こらない方がよいものです。溶接部のひび割れというものは。余盛りをよりしっかりと作業しやすくする為、ガセットを3㎜厚に変更致しました。
細かい変更点を挙げればまだまだございますが、きりがないので・・・私が『大きな変更点』ととらえた部分のみを、7箇所列挙致しました。簡潔にまとめるつもりがまたまた駄文の超大作。気になる方だけ、頑張って目を通して下さい。苦笑
ちなみにこちら・・・後三角のみを先に仮組み→本溶接完了後のサイドワインダー。



