ナットタイプのリベットをぶっ込む
2010年になってからの三菱と言えば弥太郎を連想しますが、僕的に三菱と言えば、傑作レシプロ機をたくさん造ってきた航空機屋。今はかつてのその技術がロケット技術に発展してるとはいえ、やはり飛行機を、造って欲しいんだよなぁ。
60数年前の航空機の外装は、それはもう、たくさんの鋲(リベット)が打ち込まれていました(今の機体をまじまじと観たことが無いので、今のはどんなかしりませんが)。
ネジ止めや溶接でとめてしまうと、機体(←主に翼部分)のしなりが巧く生かせないのと、よしんばネジ止め等でしなりを殺さないにしても、がっちり止まっているもの同士だと、部品同士の適度な遊びが無いため、機体の疲労が早く、寿命が短くなってしまうそうな。
またネジ止めだと、施工時のトルク管理の難しさや運用時の振動での緩み。そしてナニよりも、1機分で大量のネジ・・・重量増は想像にたやすいです。
溶接技術も当時は今のように開発し尽くされた機械・技術が無かったでしょうから、はなから考えなかったでしょう。しかも素材的にも入熱での焼きなましも起こるし、予想外のひずみも発生するし・・・。
その点リベットは完全固定とはいかず、微妙にがさがさしていて、機体のねじれ・しなりを巧くいなしてくれる。
しかもネジ止めのようにトルク管理がシビアじゃないから、勤労動員の女学生さん?でも、びしびしぶっ込んで能率も悪くない。
機体の定期的な分解・点検でも、リベットを施工されている部分をハンドドリルでごりごりモンでいけばあっという間にばらんばらん。ま、リベットそのモノは、孔もんじゃった時点で使い捨てですが。
もちろんリベットの素材はアルミ合金だったんでしょうね。ま、その辺はよくはしらないのですが、たぶん軽合金だったんだろうなと。
今ほど家庭に金属が入り込んでいなかった時代でしたが、金属素材は、そんな時代でもかなりのレベルまで研究・実用化されていたんでしょうね。がっこではそこまで教えてくれないので、あくまで想像ですが。
っと、いかにもな小話を展開してきましたが、本日施工したのは固定が目的のリベットではなく、ナットタイプのリベット。

まずはぶっ込むリベットサイズに適した孔をあける。

ぶっ込むリベットの弾とエビちゃんマークの工具。

いよいよぶっ込むところ。

で、こんな感じ。

あ、かなり簡単に書いてますが、元々この部分には溶接止めで3連のワイヤ受け小物が合ったのですが、グラインダーで落として仕上げて・・・『オレのもさくっとやったってーなぁ。』って、軽く依頼するのはご遠慮下さい。苦笑
うーん、鈍く輝く機体には、リベットが似合うなぁ・・・って、コスト重視でのリベット施工なのですが。でも工賃を考慮すると、小物を溶接止めした方が・・・僕の手元に溶接機は無いけど。
かっこ重視のフレームを造る機会があれば、こんなリベット止めで構造体(←フレーム)を造るのもありですよね。で、ついつい冒しやすい間違いとしては『零式』とかってネーミングにしちゃうところですが、自転車に和名を付けるの、あまり好きじゃないんですよね、僕。
唯一の例外が高二であって、アレはくだらない雑談から出たジョークですからね。そ、アメリカンジョーク!(←ほんとかよ。笑)
最後にご注意・・・
今回はあくまで僕が造ったフレームだから、チューブの肉厚なども熟知してのリベット施工です。ペらペらチューブには、絶対にやらないで下さいね。


