お盆と敗戦の日と・・・
富山県は黒部市唯一の海水浴場、石田浜へやって参りました。
土佐の桂浜とは違い、ナンの見所も無い浜です。

あ、空襲警報が聞こえてきました。生き延びていたら、また会いましょう。
【2010・療養】
貧しい我が家は医者にかかる余裕がありません。
滋養のつく食事も充分に与えられず、いつも飴がわりにおはじきをなめさせています。
あせもがあまりにひどいので石田浜で療養です。

まなちゃんのあせもが治るまでは横穴生活です。親戚のおばさんの家には、もう戻りません。
【2010・密航】
この広い宇宙には戦争も病気も貧富の差もない星が在ると聞いたことがあります。
目の前に在るのは普段は漁船を装う、超高速のスペースシップだそうです。

僕もこの星に未練なんてこれっぽっちもない‥。
大事に持っていたお母ちゃんのおべべと引き換えに、今夜出航する船の三等客室に、潜り込むてはずを整えました。
では往復2千年の旅に出ます。地球の皆さんごきげんよう。
嘘かほんとかワケがわからない書きっぷりですみません。
僕は暑いのが苦手で夏はあまり好きではないのですが、
特にお盆の時期は、それはそれは苦手です。
街はしんと静まり返り蝉の鳴き声だけが響く。
そしてその蝉は地上に出てすぐに死ぬ。
墓参りに行くと、幼くして死んだいとこの事を思い出す。
小学校高学年の頃、山に飛行機が落ちてたくさんの人が死んだ。
たった60数年前に戦争でたくさん死んで、挙句の果てに負けた。
日本の夏はナニかにとりつかれているのか?と疑いたくなるくらい、
『死』の雰囲気が漂っている・・・
ように、僕には感じられてならないのです。
ふっと気が付くと、
そばに居る人間が生きていてくれてよかったなぁ・・・っと、
意味もなく安心するのです。
冗談とも本気とも、
自分でもよくわからない感情を、
日記に表してみたのでした。


