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ヒューマンサイクルダイアリーズ

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京都府宇治市の自転車屋/GLITTER TUNEのブログです。

foo fighter HJ-EVO 大地編(下)

foo fighter HJ-EVO 大地編の“”、“”編に付いては←のリンクからどうぞ。

楽しむって言葉にも千差万別、色々ありまして・・・。
大地編の最終回にあたり、彼には少々うざったい事も述べておこうかと。


面白おかしいって事だけが『楽しい!』って事じゃないのです。




大地に限らず多くのティーンが、『まぁ、楽しくやろうよ!』などと口にする事が多いです。
いや、ティーンのみならず、昨年の2月に行われた冬季オリンピックに代表として選出されている選手の中にも同じような発言が多く、僕は少々不愉快な気持ちになったのを覚えていますよ。
彼らがどんな経緯で競技を続けてきたかは勿論知りません。しかし、どれもこれも思慮が浅いと言うか、楽しむ=面白おかしく試合しまっせ!っといった短絡的な言葉にしか聞こえませんでした。

賛否両論、異論反論あるとは思いますが、現役で競技に取組んでいる時期に、試合に対する姿勢で『面白おかしく・・・』的な、面白さは必要無いと思っております。個人的に。
勝って嬉しい、負けて悔しい。それが全てであって欲しいです。勝つから面白いのです。
“美しいライディング”もいいですが、単純に勝負にこだわって欲しいのです。

「いや、そんなつもりでチャリ乗ってないんですけど。」・・・嘘つけ!です。
なんとなくとか、親父さんに無理やりにとか、自転車始めたきっかけは沢山あると思うけど、何年も続けてるって事は、勝った時のなんとも言えないスカッとした気分、高揚感、優越感・・・。それを知っているからなんだろう?それを味わう為にレースに出てくるんだろう?
じゃなきゃ、とっくにレースに来なくなっているはずです。実際、レースは辞めてアンダーグラウンドに潜り込んじゃったり、きれいさっぱり足洗っちゃった人も居るでしょう。それはそれでいいです。自分で決定した事だから、ちっとも悪くない。

もしも明日、「もう、レースは辞めますわ!エンジョイ・ライドに切り替えますんで。」って言われたら、それはそれで仕方無いと思います。自分の事は自分で決めるもんですから。
でもそんな簡単に諦めて欲しくない。もっとしがみついて欲しい。小学生から培ってきた技術を、そんなに簡単に封印して欲しくない。今まで蓄積してきた技術プラス、しっかりトレーニングすれば身に付くであろう体力をミックスさせて、もっと強くタフになった自分に到達して欲しい。
自分の為だけに、自己の向上の為だけに時間を費やせるなんて、あと何年も無いのです。

自分で自分に厳しくなんて、そうは出来ません。人間なんて、たいてい怠惰なもんです。勝つためにはそろそろ、ただ乗っているだけでは駄目な時期に来ていると思うのです。決定的に欠けている基礎体力の向上を図る時期に来ているのです。誰かに強制されて、管理されて。
ライバルの、そして自分の長所・短所を客観的に知って、それに対策していく賢さも必要でしょう。勝負は準備をいかにするかで決まります。偶然での勝ちを指をくわえてずっと待っている・・・。そんな奴にはなって欲しくない。自分で掴みに行く貪欲さにドキドキするのです、僕は。
もっと屁理屈、いいわけ、負惜しみ・・・を聞かせてくれ。それがあるうちは、勝ちたい気持ちが有るって事の証明だ。そしてその言葉を有言実行して欲しい。よく喋り、よく勝つ奴になってくれ。

大地のみならず多くのティーンライダーに、エールの意味でうっとうしい事を書きました。
めちゃくちゃ練習したのに全然駄目でめちゃくちゃ悔しかったり、めちゃくちゃしんどい事してそれがちゃんと報われたり・・・。そんななんともいえない感情に出会えるのは、今しかないぜ。
どうか自分の能力を信じて、めちゃくちゃ自分を追い込んでみてくれ。すぐにとは行かないけど、きっと「やってて良かった。楽しかった、あの頃・・・。」って絶対思えるはず。こいつばっかりは、多くの大人達もうなずけるよね!
そういう事ですよ・・・。
by the-riddlebikes | 2007-01-04 23:14

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