ナショナリストのお正月?
初詣には近所の稲荷神社に参っておきましたので・・・。
せっかく電車で行ける距離にあるので、いい機会かと思いましてね。
行ってきましたよ、例の神社に。
このでっかい鳥居の神社です。
九段下のー、武道館の近くのー・・・。
鳥居の手前には狛犬さん。でもなんだかアンバランス。
頭と体のバランスが悪いような・・・これでいいのか?気になる。
でっかい鳥居をくぐると参道が。こういった感じは普通の神社の風景ですね。
それにしてもサイケデリックな柄ですなー。思わず一杯やりたくなるのを「さらり」とかわしつつ、更に足を進めます。
新年早々働き者の猿。頭が下がります。
過労死しない程度にねー。
目の前に“下乗”の文字が。ココからは馬とか乗り物に乗って入っちゃダメって事ですね。
かしこまって参りましょう。
出ました、菊花紋章!そうです、年がら年中批判にさらされているあの神社です。
あっ、ことわっておきますが、神社そのものよりも他の目的でココに行きました。したがってお参りはしておりません。ただ、ナンにも無しでは無礼なので、遠くから敬意をはらって礼をしておきました。ついでにお神酒も二杯ほど頂戴つかまつりました。(敬語が変になってきた。)
それにしても皆さん整然と並んでいらっしゃる。明治神宮などとは大違いですな。
この神社、歴史はそれほど深く無いのはご存知かと。日本が近代国家建設に当たって、国の為に殉じた人を祭る為に、明治の初め頃に造られた神社です。
ですから何百年も昔から在る、いわゆる“神様”を祭っている神社とは、少々違った物と解釈しております。私は。
本当の目的はここ。神社の施設の一部でもある軍事博物館の“遊就館”。
神社に併設して軍事博物館?おかしくねー!?・・・うん、おかしさ満点です。
でも、どこの国でも自国の輝かしい歴史を語る上で軍事の事に触れていているし、勝ち戦なら更に堂々と誇っている場合が多いです。様は「勝ったモン勝ち」。(変な表現)日本も戦争に勝てば現在のような批判のされ方とは違っていたかもしれません。乱暴な言い方ですが、世界はそんなもんです。
まあ、アジア中で手広くやりつつ、アメリカと戦争。勝てる訳が無かったんですけどね。
エントランスにどーんと構える戦闘機。ご存知の零式戦闘機です。
ちょっと不謹慎かもしれませんが、かつての日本人の物造りの精神を垣間見るべく、ここへ訪れました。
どっかの誰かもやっていた“表”みたいなのが・・・。
何年っ経っても、日本人のメンタリティーってのは受け継がれるんですかね。(笑)
オタクって程じゃないですが、軍事ネタは結構知っているので、僕には目新しい能書では無かったです。
零式がなぜ零式と呼ばれたかの由縁が書かれております。
兵装に付いても簡単に解説が。作戦によって胴体の下は爆弾や魚雷にすげ替えられます。ある程度の汎用性は重要です。
諸元表。
兵器の開発はメーカー側がリードすると言うよりも、お客さんである海軍、または陸軍側が「こんなのを造れ!」っと注文する場合がほとんどです。まあ、たいがいのケースが低予算でテンコ盛りの注文である事は言うまでもありません。いつの時代も変わりは無いのです。
美しいフォルム。
コンピューターで空力解析出来る時代じゃありません。地道に、粘り強く形にしていったのでしょう。瞬間的ではありましたが、純国産の技術で、世界最高峰の飛行機でした。
戦車に付いては陸軍の戦闘思想のおかげで?、ソ連や米国と比べたら極めて貧弱だった様です。
というか、戦争する相手の装備を熟知していなかったのではないでしょうか。ようは準備不足でずるずるとのめり込んだんでしょうな。昭和の政治家も軍人も、孫子の兵法を学んでいなかったのでしょうか?疑問です。
とち狂ってナチスと同盟組んでたおかげの副産物。
ベンツ製の航空機エンジンの、日本製完全コピーバージョンだそうです。凄い音しそうです。車につけて走らせてみたいです。
他にも色々あるのですが、基本的に館内は写真NGなので、このくらいしか撮りませんでした。中には特攻魚雷の回天とか、ジェット推進の特攻機なんかもありまして・・・。そういった兵器は人命軽視していた証であり、国家の恥の筈なのに、解説にはそれに付いての反省的な文面は見当たらなかったように思います。そういった部分にはかなり「イラッ」っときましたね。
このての物が苦手な人には、とても不愉快な場所かもしれませんが、僕にとっては行ってみたい施設でした。
展示物も非常に多く、2時間半程見ていましたが、時間いっぱい、閉館となりました。また気になったときにでも行ってみようかと。
最後に・・・。
順路ごとに観て回って、さあ帰ろうと展示エリアを抜けると土産物コーナーが。意外と商魂たくましいですな。見習わなくっちゃ。
『とおるちゃんに買って行ってあげようかなー?』なんて思ったのですが、ワルノリが過ぎると思ったのでやめておきました。(笑)