人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

ヒューマンサイクルダイアリーズ

agitation.exblog.jp

京都府宇治市の自転車屋/GLITTER TUNEのブログです。

未だに信じられないのです

本当に曲がってしまったの?高二は!?
30日の午後だったか、当プロダクトのシンクタンクの横田君から、僕の携帯へメールが来ました。

急ぎや緊急の時は暗黙の了解で携帯にメールが飛んでくるが、“高二がぐれた。”というタイトルで『もしや』っと悪いケースを予想したが、予想はホントでした。

本当かい?本当なのかい!?
係長、僕に実際みせておくれ。
事実だろうけど、実物を見るまでは信じられない気分だよ。
連絡待っているから・・・





もちろん絶対曲がらないフォークだとは思っていなかった。
だからここでも紹介したように、試作を5~6本造って、それを高井豪、寺前君、高山KZ、一般レベルライダーの半田君に使ってもらって、問題無い事を確認しての市販版だったのに・・・。

フォークコラム、ブレードのチューブの径及び肉厚、エンドの厚み等々、試作と市販版で違う部分は無い。(厳密に言えば試作版のエンド肉厚は8㎜、市販版は7㎜です)
いや、特にコラム部に付いては市販版では加工精度を厳しくしたので、少しではあるがタフになっているはずだ。
それでも大地が使っていて少しだけチョッパっていた。設計者だから当たり前だが、その少しの変化に気付いていたのは僕だけだった。ホントにその程度の曲がり・・・。
当時の大地の、コブのトップに乱暴に当ててしまうランディングを繰り返してもその程度の変化なのである。
アルミ合金でそれだけの強度が備わっているのを見て、逆に、『タフなフォークだ』と思っていたくらい。

でも結果は曲がった。
元がその様な使い方を想定していないとは言っても、一応は補強をして、『いけるだろう・・・』っと判断したのだ。正直、完敗です。

考え方を変えて、最初からパーク及びストリート用で使う事を考えたならばどうだろう?
まず100%、アルミ合金で造る事を考えないだろう。そんなリスキーな製品はまず企画しないと思う。
『フジアロイはアルミ屋だろ?それは自身で限界を宣言していることだぞ!』その通りだ。
でも出来る事、出来ない事を見極めて、著しく無理な企画は無理にやらないのも、製造者側の誠意ってものだろう。
①僕が“foo fighter”専用のフォークを造って在庫を持っていた。
②強度面はさておき、そのスタイリング、各部寸法等が係長の気になるところとなった。
③元の想定以上の負荷が予想される使い方だ。補強を施す事をお互いに確認しあった。
④補強の甲斐も無く、一月あまりでチョッパッた。

言い訳がましいが、この事実だけはふまえていて欲しい。
決して、安易な考えで造った品物では無い。
せめてもの言い訳をお許し下さい。

係長、積極的にしろ消極的にしろ対策を講じたいと考えています。
このブログのメールボックスでも、僕の携帯でも、電話でもいい。出来るだけ早く連絡下さい。
出来うる限りのリカバーをするつもりです。
連絡待ってます。
by the-riddlebikes | 2007-05-02 23:27

by the-riddlebikes