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ヒューマンサイクルダイアリーズ

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京都府宇治市の自転車屋/GLITTER TUNEのブログです。

最新のスタイル

少し前の話ですが、(自分の)親父に頼まれてロードを組みました。
もちろん親父は実家の京都に住んでいますが、10年以上乗っていたパジェロからカブトムシに乗換えたらしく、それで長距離を乗りたくなったのか?わざわざ東京まで取りに来てくれました。
自分の親父ながら、かなりかわった人だと思います。
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ロードといっても別にレースに出るわけじゃないし、しゃっちょこばってストイックに乗るわけじゃない。だからいまどきのマッシブなスタイリングのフレームは却下。
昨今、カウンターカルチャー的に流行っているラグで組まれたクロモリフレームを選びました。

最先端のテクノロジーは皆無のフレームだけど、最新のスタイルの自転車にはなったと思う。
おかしな話である。
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別にドロップバーでも良かった。それを出来るだけ高めにセットしつつ、ブラケットも変に見えない程度に楽な位置にセットすれば良かったのだが・・・。ブルホーンバーにした。
なぜか?
ロードってのはそのポジションがそうさせるのか、ついつい本気で走ってしまう。しかも気分が乗ってきたらドロップバーの由縁であるドロップした部分を知らずに握ってしまっている。しかしこいつが怖い。
ドロップ部を握っていてもブレーキ操作は出来るのだが、どう考えてもブラケットを握っている時よりは操作はしにくいと思う。反応が少し遅れるといってもいいかも知れない。
レースをする為に出来上がってきたハンドルなのだから、市街地、特に日本みたいに過密な道路事情には、やや不向きだと個人的に感じている。
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もちろんばっちり練習を積んでいて、キャリアも何年もあるライダーには問題の無いレベル。これは60代後半の、僕の親父の事を考えてのセッティングだ。あくまで“一つの組み立て例”程度に考えて下さい。

ドロップ部が無ければドロップ部を握れないから一つ不安要素は消えた。でももう一ヶ所、フラット部を握って走行する事もある。だからセーフティーレバー?状の補助レバーも装備した。
こんなの付けない方がシンプルでかっこいいのだが、ここを握って走行している時にノーブレーキのおばちゃんが減速もしないで交差点に進入してきたら・・・なんて考えると、やっぱり装備しておきたい。
ほんと、ノーブレーキスタイルのおばちゃんにはひやひやものです。
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さて、暖機運転もすんだのでトランクに押し込みますか。
あれ、後をあけるの?ビートルって後にエンジンじゃなかたっけ?
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『ばこっ』とボンネットをあけるとエンジンぎっしり。
そうだよね、後生大事に後ろにエンジンをマウントするなんて事は無い。FFの方がどう考えても効率的。こだわる部分とケリを付ける部分の見極めが、なんとも小気味良い印象でした。
懐かしいスタイリングを踏襲しつつ、現在の技術で当然になってるものは吸収する。
最新のビートルでした。
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あっ、そうそう。
ホントはこのネイビーのロードフレーム、新しく造ったものじゃないです。僕が高校生の時に初めて買ったスポーツ車です。実家に後生大事に置いてあったんですねぇ。

エンド幅だって126㎜!今のロードのRハブの幅は130㎜!!えっ、いいの???
全然大丈夫です。だって126から130に移行する過渡期の頃なんか128㎜に設定しているフレームも在りましたからね。しかもクロモリ鋼だから、なお問題無し。
でも、基本自己責任でよろしく。

こんなフレーム、家に眠ってませんか?是非生き返らせましょう。
今乗れば、最高に格好いいと思いますよ!
by the-riddlebikes | 2007-05-30 23:16

by the-riddlebikes