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ヒューマンサイクルダイアリーズ

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京都府宇治市の自転車屋/GLITTER TUNEのブログです。

続々と


例のレポートの回答が寄せられております。
協力してくれた皆さん、ありがとう!

“忌憚のない”(“キタンのない”と読む。いつも通りヤフー辞書で調べよ。)意見を望んでいましたが、期待通り?嬉しい一言、お褒めの言葉、手厳しい意見等々、“リアル”な声が寄せられております。



“THE RIDDLE BIKES”とか“foo fighter HJ-EVO”ってすごんでみても・・・。




ちっとも有名なメイカーじゃあないし、乗っている人達もプロっぽい人は一人もいない。
でも、自分たちのフィールドに適した『より良い』機材のチョイスってのは、やはりそこに高頻度で集う連中が一番よく知っていると思んです。

どこかの遠い国のプロライダーなんて、僕にはあまり興味ないんです。
(まぁ中学~高校時代に、グレッグ・レモンの走りを観て自転車が好きになった人間ですが。笑)

同じ言葉でしゃべって、細かな意思の疎通が出来て、実際にレースやイベントで行動を共にして、時々同じもの食って(呑んで)・・・。
僕はそういうのが好きなんです。

別に日本製だからってそれだけで高品質だとは思いません。工業製品ってのは“数”をこなした方が品質はキープ出来るケースが往々にしてある訳だし。
『このメイカーは一本一本手造りだ!』と喧伝してみても、一日に何十本と製品を仕上げる工場だって自動車メイカーみたいにフルオートメーションじゃあない。
どんな規模の工場だって、一本一本手造りだと思うんです。自転車ってのは。

大事なのは、自分が走る道に、自分の技術に、自分の体に合っているか?ってことだと思う。

もちろん、『海外モノ以外興味なし。第一海外モノに跨っているいる時点で既に気分がアガる!』・・・そういった人もいるだろうし、決して否定はしません。

でも必ずしも、“ダレソレ・シグネチャー”が良いモノだ!とは思わないのです、僕は。
ダレソレの企画がヘボいのか?ダレソレ・モデルの寸法が特異過ぎて、普通の人間には全く扱い辛いのか?そういう場合もあるだろうが、そうじゃあない。
正確には、大手のメイカーが、たかがリジッドフレームでいちいち新規で設計していないと僕は思っています。
全てではないですが、『なんじゃあ、こりゃあ!?』ってのもあります。

名選手、必ずしも名監督にあらず。
でも、逆もまた然り・・・。
凄いスキルが無くても、その理屈が正確で、適材適所の機材の運用が出来て、それが不特定多数の人にも当てはまる理論で・・・そんな才能を持った人は、意外と近くにいるもんです。
もちろん多くはいませんが。


“THE RIDDLE BIKES”っていうブランドの“foo fighter HJ-EVO”とかいうフレーム・・・。

このフレームは、そういう人間と真剣に創ったフレームです。
もちろん妥協もあります。
使える材料、製造する工場の工作機械、あちこちの人間の都合がぶつかり合って、いくつも妥協して出来上がりました。
でも僕は『妥協を排し、こだわりぬいて創り上げた・・・』なんて言いたくないんです。だって、そんな完璧なモノなんかじゃないし。

『高次元での妥協の産物』・・・こう言い表す方がずっと正直だし、本当の“リアル”な表現だと思う。
この言葉が、“foo fighter HJ-EVO”を形容する最良の言葉だと信じて疑わないのであります。
by the-riddlebikes | 2007-07-08 19:39

by the-riddlebikes