バイバイ!
『また明日ー!』って程度の意味でしてね。
彼は今中学3年。
来春受験ってことで、行きたい学校もバッチリ決めているんですよ、自分で。
中学での部活は野球部。
なぜ野球部に入ったのか、キッカケなどの話は聞いたこと無いんですけど、結構マジに部活にハマっていたと聞いています。本人からもお母さんからも。
で、その野球を本気でやってみたい。だから高校も新設高(野球部が新設なのか高校自体が新しいのかは、しっかり聞くの忘れました!)を選んだそうです。
必ず例の球場まで行けるかどうかってことは分りませんが、彼曰く、『かなりその可能性は高いと思う。』と言ってました。
もちろん“可能性が高い”というレベルなので、過剰な期待とかは皆さんしないで下さいね。僕もその辺は慎みたいたいと思います。
しかし僕は、彼のその進路決定にあたってのクレバーな判断と言うか、決断と言うか、凄くたのもしい気分になったことは間違いありません。
漠然とした願望とかやみくもな自信だけじゃない、凄く冷静な判断をするヤツだと思いました。
彼に僕の企画する自転車を貸し出したのは、去年の夏ごろだったか。
彼のお母さんから、『マウンテンのレースも借り物で時々出るんだけど、結構成績いいんだわぁ。』って感じの嬉々とした話しをちらほら聞いていたので、『じゃ、僕のをずっと貸してあげる。サイズが合わなくなるまで貸しておきます!』と無理やりそこんちのハイエースに押し込んだんだっけか。
しかし彼自身はもう、部活95%くらいになってる時期だったようで、それほど稼働率はなかったのかもしれない。
面倒を背負わしてしまったなぁ・・・と、その後少し申し訳ない気持ちになっていました。僕は。
今更だけど、謝っておこうかな。ごめんなさい。
来年早々に受験を控えているので、もう自転車関連は当分お休み。これが最後です。
彼自身がそう伝えてくれました。
ホームコースの桑名だし、ラストランには最適の場所でしたね。
彼がMTBに乗るところをそれほど観た訳じゃないけど、春のツアーの時と今回と、コースの隅々まで知り尽くしたホームコースの桑名での軽やかな走りは、観ていてとてもいい気分でしたね。
そしてその二回とも優勝です。
ま、今回のは予選でこけてしまったのでクラスがクラスでしたが・・・これはいわば、テンカウントを聞く為の引退興行みたいなモノ。その辺はおおらかな気持ちでよろしくお願いします。笑
レース後僕に、『ありがとうござございました。』と、シンプルなお礼を言いに来てくれました。
でもその言葉で充分です。誰かに言わされてるんじゃない、自分の気持ちを自然に表した言葉だと感じました。
表彰台にも自分から自転車を立てかけてくれました。
横田君たちは僕に、『ほら、自転車立てかけにいかなきゃ!』ってやんややんやでしたが、僕はここ一発でシャイになっちゃうのでそういう事が出来ません。
でも彼自身がコロコロと転がし、おもむろに表彰台に立てかけてくれました。
表彰台の上から彼がマイクを握って挨拶していました。しっかりとした挨拶です。シンプルでうそ臭くない言葉でした。
僕もそのその言葉に答えるべく、『必ず応援に行くからなぁ!期待してるぞ!』って大声で言ってやりました。
僕のすぐ近くにいたお母さんは、うるうるした目で写真をとってました。
響、どうもありがとう。
でも、また気が向けば自転車もやってみてもいいんじゃない?
ま、自分の気分次第でね!
じゃ、またね。
バイバイ!